映画感想「マン・オブ・スティール」★★★★★

 タイトル:「マン・オブ・スティール」

公開日:2013

監督:ザック・スナイダー

主演:ヘンリー・カヴィル(クラーク・ケント)

主な出演者:エイミー・アダムス(ロイス・レイン)、 マイケル・シャノン(ゾッド)、 ダイアン・レノン(マーサ・ケント)

2時間20分

@鑑賞日:2020.6.7

@評価:★★★★★

マン・オブ・スティール(字幕版)

マン・オブ・スティール(字幕版)

  • 発売日: 2013/12/18
  • メディア: Prime Video
 

 

 

DCの代表的なヒーローであり、スパイダーマンが流行る前の日本ではバットマンと共にアメコミヒーローの顔でもあったスーパーマンのリブート版第1作。

アベンジャーズシリーズというか、マーベル映画を意識した作りの印象。

スーパーマンはむかーーーしの映画(調べたら1978年の「スーパーマン」っぽい)だけ子供の頃に見たことがあって、パッとしないピッチリスーツを着てて、メガネをかけて変装したり、眼からビーム撃ったり鉛が弱点だったり、地球の周りを回って時間を巻き戻す超人ってことくらいしか知りませんでした。

リブート版の1作目ということでそこまで期待せず、アベンジャーズに負けた可哀想なシリーズね・・・という気持ちから見始めたところ予想より遥かに面白かったです。なめててすまんかった

 

スーパーマンのルーツ、クリプトン星の崩壊から始まり、赤ん坊のスーパーマンがポッドに入れられて1人地球へ旅立ったのち地球を渡り歩きながら人助けに尽力するクラーク・ケントが描かれていきます。途中途中でクラークの少年時代や両親との思い出が差し込まれつつ、物語としてはクラークに助けてもらったことをきっかけに彼のことを調査し始めた新聞記者ロイスとの関係が深まっていきます。

しょっぱなから皆の知ってるヒーロー、スーパーマン登場!ということはなく、『地球に漂着した宇宙人』から『地球の人々を守るヒーロー』へ成っていく過程を全編通して描いているので、完成したスーパーマンを期待すると拍子抜けするかもしれません。

成長の過程はじっくりと丁寧(言い換えれば地味とも)ですが、アクションシーンはド派手でキレもあり見栄えが良かったです。特に後半はでっかく街中バトルで暴れまくるのでビルがチリ紙のようにぶっ飛びまくるスケールで最高。

 

ネタバレありで印象強かったところ。

◯冒頭の父親がクリプトン星人の未来を息子に託してポッドに乗せるとき、「お前は自由だ」みたいなこと言ってるけど、クリプトン星人の未来を1人の赤ん坊👶に託してる時点で自由とは・・・?となった。メチャクチャ重たいもの乗せてるよね?

◯序盤の世間から身を隠しつつ人助けするパートはシンプルに好き。バーでバイト中に酔っ払いのおっさんに絡まれて飲み物ぶっかけられたりどつかれても無反応なのも“圧倒的強者”ゆえの余裕みたいでかっこいいよね。ただおっさんが帰る前にこっそり人の車バキバキにぶっ壊して憂さ晴らししてたのは大人げなさすぎる

◯ゾッドたちクリプトン星人は地球の環境に慣れてないせいで初見だと情報過多に陥って戦闘不能になるって設定がなかなか良かった。それに加えて慣れない地球の環境を変えるためのテラフォーミング兵器も好き。テラフォーミング活動の重力加えまくってバンバンぶっ壊すビジュアルも良いし、地球を乗っ取りたいクリプトン星人にとっては住みやすい環境にする&現地住民を滅ぼす目的&スーパーマンの行動阻害と一石三鳥くらいあって有効な択ってのも良かった。

◯スーパーマンとゾッドの殴り合いではアメリカのマンハッタンの街中やビルで殴り合いつつ、パンチの衝撃で宇宙空間までぶっ飛ばされて人工衛星を舞台に衛星破壊しながら戦ってて、この映画のスケールすげえ!と喜べました。

 

良い映画でした。Amazonレビューなら☆5つけます。ヒーロー映画好きにはオススメ。